
💡ジャラ・ネーティを始める前に、鼻や耳に疾患のある方は事前にに専門医にご相談ください
概要
ジャラは水、ネーティは鼻腔という意味で、水を使って鼻腔を洗浄する方法です。ハタヨガの古典テキストに掲載されていて、シャットカルマ(6種類の浄化作法)の1つです。
種類 | 場所 |
①ダウティ | 消化系上部 |
②バスティ | 消化系下部 |
③ネーティ | 鼻腔 |
④トラータカ | 眼 |
⑤ナウリ | 腹部全体 |
⑥カパーラバーティ | 呼吸器 |
ジャラ・ネーティは近年の鼻うがいと同じ目的・効果があり、過剰な粘液と不純物を取除き炎症を軽減しますので、風邪予防やウイルスへの感染リスクを軽減します。またアーサナや呼吸法の前に行うと息がスムーズに通ります。
6つの浄化法を行うにあたって、(アーユルベーダにおける)ピッタ体質(肥満体質)とカパ体質(粘液体質)の人は調気法(呼吸法)を修習する前に、6つの浄化法を正しく行わなければならない。3つの体質(ヴァータ、ピッタ、カパ)が平均している人はこれらの作法を行う必要はない。
ハタ・プラディビカーより

💡<注意>
③ジャラ・ネーティ、④トラータカ、⑥カパーラ・バーティ以外の浄化法は古典ヨガの修習を継続している人でないと危険です。そうでない人は知識としてのみ知っておきましょう。
洗浄方法

- ノズルのついたポット(ネイティポット)に一度沸騰させた体温程度のぬるま湯(できれば天然水か浄水器の水)に塩(できれば天然塩)を加えます。
( 500mlに対して小さじ1杯5gの塩が目安です) - 片方の鼻腔にノズルを挿入して、頭部を横に傾けます。ゆっくりとぬるま湯を鼻孔に注ぎ込むともう一方の鼻孔から流れでてきます。
(のどからも出る場合があるので、口を開けておきます) - 同じ作業を反対の鼻孔でも行います。
- 途中で鼻水が出てきたらやさしくかんで下さい。

慣れてきたら塩の量を少なくしたり、水の温度を低めにすると外気に対する抵抗力が更についてきます。
参考商品
・ネイティポット
・ボトル
・洗浄器+洗浄液
効果
- 過剰な粘液と不純物を排出する
- 鼻づまりを解消する
- 鼻炎、鼻水、風邪、鼻腔内の乾燥、呼吸器系の疾患などの症状を改善する
- 視力を改善する
- 感覚神経を刺激することにより、外気温度や空気中の汚染に対する抵抗力をつける
まとめ
海やプールなどで鼻に水が入った時のツーンとしたイメージがある方は、怖いかもしれませんが、ぬるま湯で行うとほとんど痛くありません。
ジャラ・ネーティをした後は爽快で鼻はもちろん、頭や視界もクリアになります。こんなに鼻水がたまっていたんだ・・・と驚くことも(^^; 朝の歯磨きや洗顔と併せてすると日課になりますよ~^^