
概要
ブラフマはヒンドゥー教の3大神のうちの4つの頭を持つブラフマンを象徴しています。頭を4方向に動かす様がそれを表現しています。
ムドラーはシンボルを意味し、精神の統合の態度を示しています。また、技法的な面としては「締める・圧力をかける」ことであり、そうすることで可動域を広げたり血行を促したりすることを目的としています。
テクニック
- 快適な姿勢で座り、背筋を伸ばします。

- 目を開けながら、頭を左方向にゆっくりと動かします。


★ポイント
頸椎に意識を向けて、できるだけゆっくりと行ってください。
- 頭が止まったら、次は右方向にゆっくりと動かします。

- 頭が止まったら、ゆっくりと正面に戻ります。
- 目線を鼻先に向けながら、ゆっくりと頭を後方へ倒します。

- 頭が止まったらゆっくりと正面に戻し、次は目線を眉間に向けながら、頭を前方に倒します。


★ポイント
顎を胸に押し付けるように頭を前方に倒します。
- ゆっくりと正面に戻ります。
- 3回~5回繰り返してください。
応用
- 通常のブラフマ・ムドラーに左真横と右真横に頭を倒す動作(耳を肩に近づける)を追加して6方向にする。
- 目を閉じて行う。
- 下方を見ながら行う。
- 目を閉じて、スーパースローに行う。
効果
教室風景
ブラフマ・ムドラーは性格がでます^^「ゆっくり」とわかっていてもゆっくりできず、早く終わる方もいれば、首の感覚を観察しながらじっくりと行う方もいます。個性が出て面白いです^^
私がブラフマ・ムドラーを初めてした時は「これほんまに効果あんの?」と思いながらしてました(笑)半信半疑でしたが、しばらく続けていたら首や肩のコリが本当になくなっていました。
教室ではプラーナーヤーマの前準備として行うことが多いですが、首肩の不調がある場合はブラフマ・ムドラーだけをお風呂に入っている時などにすると良いと思います。

まとめ
応用の中で「・スーパースローに行う」という箇所がありますが、以前、ヨガの研修で実習している時、本当にじわじわとゆっくりと行っていたら、最初の「左方向に頭を動かす」の途中までで時間がきました。
その時、「えっ!もうこんなに時間が経っていたんだ」と思いました。
一つのことに集中していると、時間という概念がなくなる感じがありました。
それを実感するための研修だったのかもしれません^^
